二度としたくない禁断の恋(30代女性Wさん)
あれはまだ26歳の時。私は某IT企業の事務として働いていたのですが、そこである男性に出会い、恋に落ちました。
そもそも社内恋愛自体、うまく行かなかった時に面倒だという話は聞いていました。でも普通の社内恋愛ならまだしも、それは絶対に周りに知られてはいけない恋でした。彼は私の部署の上司であり、結婚していてお子さんもいる人だったのです。
最初は仕事の話しかしなかったのですが、一緒に社食でお昼ご飯を食べながら、仕事以外の話をするようになり、彼の魅力に惹かれて行きました。
年齢は私よりも9歳年上の35歳でしたが、年齢差は全く感じません。お洒落だし、話は楽しいし、仕事もバリバリできるという、正に理想的な大人の男性という感じでした。
禁断の恋の始まりとその結末
ある日の会社の飲み会。私達は帰る方向が一緒なので、彼が送ってくれることになりました。その時に2人でもう一軒飲みに行ったのが、イケナイ恋の始まりでした。
次第に夜も2人で食事をするようになり、休みの日には人目につかない場所でデートしたり。もう不倫ということはすっかり忘れてしまうくらいの幸せな恋愛でした。
でも、そんな幸せが長く続くはずもありません。私は次第に相手の奥様やお子さんに対して、罪悪感を感じるようになってきました。彼のことは大好きだけれど、こんな関係は何とかやめないと…そんなジレンマに悩む毎日。
そんな時に彼の転勤が決まりました。それをきっかけに、私は別れを切り出しました。私だけではなく、彼の方も過ちに気付いたのだと思います。揉めることもなく、綺麗さっぱり別れました。
とても辛い別れでしたが、きっとあのままの関係を続けていたら、私達2人にとっても、相手のご家族にとっても、もっと辛い結末が訪れていたことでしょう。もう二度と体験したくない禁断の恋の思い出です。